DETROIT:Become Human(デトロイトビカムヒューマン、以下「DBH」)のトロコンのため、現在周回プレイ中です。
1周目はとにかく必死でプレイしていたけど、2周目以降はやっと登場人物や風景をじっくり観察しながら楽しめるように。
もはや説明不要、こちらの名越先生の動画を拝見した影響もあり、2周目以降は私も登場人物の些細な挙動や表情、特に建物や家屋の内装、キャラたちの食事等にしっかり注目してみようと思いました。
そこで、気づいたこと、感じたことをチャプターごとやカテゴリごとにまとめてみます。
(※私が遭遇していないイベントは除く)
ガンガンネタバレをかましておりますのでご注意ください。
それではレッツラゴー!(言葉のチョイスが昭和)
Ch.1 人質
このチャプターは、上記の動画で名越先生がいろんな解説や考察を語ってくださっています。まだ見てない方はぜひ。
私は大きく分けて、事件の被害者フィリップス家、ダニエルとエマ、コナーの表情に注目しました。
フィリップス家の考察
●人質事件の被害者家族の写真
これも動画内で名越先生が指摘していらっしゃいましたが、娘のエマがどことなく寂しそう。事件現場となったフィリップス家は内装も家具もなかなか高級なものがそろっているけど、何らかの事情でエマは寂しい思いをしていたのかもしれません。
●フィリップス家の内装、調度品
広い家で大きな水槽もある高級そうな家ですが、盆栽風のインテリアや梅か桃の花の切り枝が玄関に置いてあったり、食器もティーポットというよりは急須のようなものが置いてあったり、日本(アジア)趣味も少しうかがえます。
あとは唐突に謎の仏像。なんでや…と思ったのは私だけか?
あとはグランドピアノもあったりと、高価であろう家具が多い。
キッチンのテレビで事件現場の生放送を確認できますが、ニュース内で「最上階で人質事件」と言及されています。
●エマの部屋
アメリカでは子供部屋って一部屋ずつ与えるのが普通らしいですね。内装は暗くて見えにくいけど、紫かピンクの壁紙やカーテンに都会的なデザインの家具。お金持ちのお嬢さんなんだろうな…。
エマとダニエル
●エマとダニエルの動画
エマとダニエルの自撮り動画。エマが年頃らしくはしゃいでいて、ダニエルもそれにこたえるようにとてもいい笑顔をしている。
最後のエマの一言からもうかがえますが、彼女はダニエルのことがとても好きだったんだろうな。一方ダニエルはアンドロイドだから感情を持たないハズので、エマに向ける笑顔もプログラムされたものにすぎないと思うのですが…。
●エマを人質に取るダニエル
ダニエルが一連の事件を起こした理由は、ダニエルの代わりにエマの父・ジョンが新しいアンドロイドを購入したことにより、ダニエルが一家に裏切られたと感じた強い精神的ショックからでした。
この家族構成から考えて、ダニエルとは別にもう一体、ではなく、単にダニエルを最新型と買い換えようとしたのでしょう。アンドロイド導入が一般化されているとはいえ、家事手伝い型アンドロイドが一台7,999ドル(後のチャプターで値段が分かる)という決してお安くない価格のものをポンと買おうとしたり、先述した部屋の内装、ベランダにプール付きの高層マンション最上階に住んでいることから、フィリップス家がこの世界ではかなり裕福な家庭であることがうかがえます(ゲーム内での情報によると、失業率はアンドロイドのせいでめちゃ高いし道端には物乞いの人たちがザラにいる)。
交渉人コナー
●魚を水槽に戻したコナー
戻すか戻さないか以前に、1周目で私は全く気付かなかった熱帯魚。水槽にダニエルの放った流れ弾が当たり、ガラスが割れ、大きな熱帯魚(コナーの手と同じくらいのサイズ)が飛び出してしまっていた。
動画内で名越先生もおっしゃっているのですが、「魚を戻す」を選択すると、水槽に魚を戻した後のコナーの表情が心なしか柔らかくなっています(名越先生はコナーの顔を一目見て、『左右の目の大きさ(開き方)に差がある』のに、この瞬間は両目の大きさがほぼ等しくなっていると指摘していました)。そしてこの瞬間、コナーに「ソフトウェアの異常」が発生しています。
●所詮はアンドロイドのコナー…だが?
コナーの任務は「人実を無事に救出すること」であり、ダニエルは生け捕りにする必要はありません。私は成功率100%の状態で任務遂行しましたが、私が予想した成功とは「人質を無事に救出し、犯人を生きた状態で確保」でした。しかしそんな想いとは裏腹にSWATによって容赦なく射殺されるダニエル(その瞬間「え!?」と叫んだのは私だけ?)。撃たれたダニエルはコナーに対して、
「嘘をついたな」
と言い残し機能停止。ここでコナーに2度目の「ソフトウェアの異常」が発生。「僕を信じて、君を傷つけない」とダニエルに訴え続けたけど、それはあくまで人質救出のための建前。そのコナーの態度を信じてエマを解放したダニエル。「嘘つき」と呼ばわった気持ちも分かる。少なくとも人間が同じことされたらそう言ってる。
ダニエルとの交渉中、私の操作したコナーは「穏やかに」「同情的に」ダニエルに歩み寄る態度を貫いていましたが、彼が射殺された瞬間スンッと元のアンドロイドの顔に戻ったのを見て、思わず「ああそうか、コナーは機械なんだ」と痛感しました。
それを証明するかのように、コナーは解放されたエマを一瞥するも、彼女に駆け寄ることなく無表情で現場を後にしたのでした。
普通人間だったら、無事を確認するためやショックを和らげるために(ましてや子供)駆け寄って、「大丈夫?」と声をかけそうなものです。うーん、クール。
ちなみにベランダに出て左に、負傷した警察官がいるのですが(これも1周目は気づかなかった)、ダニエルの威嚇を無視して止血処置を施してあげられます。もちろん「しない」も選択可能。「応急処置をする」を選択した場合、ネクタイで止血するので、上記画像のようにネクタイなしのラフなコナーが見られます(しかし表情は決してラフではない)。
ちなみに、事件現場の探索を開始して5分少し経過すると時間切れとなり、強制的にダニエルとの交渉パートに進みます。家の内装をじっくり見てるとこうなりました…。
コナーが事件現場にやってきたときにわかりますが、アラン隊長はアンドロイドを投入されたことに納得してない様子だったので、この反応も当然ですわな。
パワハラ親父に叱られたところで、今回はここまで。