どうもこんにちは。Jonathanです。
トロフィー獲得率が70%を超え、このままトロコン目指しつつじっくりゲーム内を観察しております。そして早送りやスキップができないので、スクショ取るのも一苦労だよ!なので画像転載はお断りです!それではレッツラゴー!
前回の考察記事はこちら:
hootash-im-amenophas.hatenablog.com
Ch.2 色あふれる世界
マーカスの導入パート。「はじめてのおつかい」気分。
このチャプターでは、アンドロイドに対する世間の態度がわかります。
●アンドロイドへの人間の態度
木の葉が秋の色に染まる公園で、チャプターが始まってすぐ、人間の女の子がアンドロイドの胸に飛び込んだり、散歩中のおじさんを介護するアンドロイドなど、ほほえましい光景が見られます。まさにアンドロイドと人間の理想的な関係の世界。しかし…
公園内を歩くマーカスのそばを、人間のランナーと付き添いのアンドロイドが走り抜けていきます。ランナーはアンドロイドに不愛想に「水を渡せ」と言います。
現在の走行距離と残りのコース距離を伝えるアンドロイド。それを無視してランナーはアンドロイドにペットボトルをやや乱暴に投げつけます。ここでアンドロイドの扱いが雑な人間もいる、ということが分かります。何か嫌なものが心に残るシーン。
信号待ちのあいだ、左手の工事現場に目をやると、人間が作業用アンドロイドに指示を飛ばしている。結構言葉がキツいけど、この人は人間にもこういう態度を取るんだろうかね。
信号を渡って大きな広場に出ると、人間の店主が屋台を出しています。
ここでじっとしていると、店主に小突かれるイベントが発生。この人はアンドロイドにいい感情を持っていない様子…。
※ボーナスコンテンツのギャラリーで、この店主に関する情報が見られます。
またこちらでは宣教師が、アンドロイドを安易に使役することの危うさ、科学の進歩がもたらす人間への弊害を大音声で演説しています。じっとみつめていると罵倒されます。
※ボーナスコンテンツのギャラリーで、この宣教師に関する情報が見られます。
この女性は、わざとスマホを地面に落とし、わざわざアンドロイドに拾わせています。もちろん感謝の言葉などなく、拾わせたアンドロイドに一瞥もくれません。めっちゃ嫌がらせやん。
他にも、街を歩いていると掃除アンドロイドの掃き集めたごみにごみを投げ捨てる人(これ、たまに現実でも出くわすけど、カチンとくるよね?)や、何か落とした人間がアンドロイドに「早く拾え!」と怒鳴るなど、アンドロイドを労わる人間は少ないような…。冒頭の公園の風景は所詮幻想だったのだ。
また、噴水近くにはストリートシンガー。簡素な看板には「人間による魂のこもった歌を1ドルで」とあります。ゲーム内で読める雑誌によると、音楽界にもアンドロイドが進出しているようで、 しかも人間のミュージシャンは業界の5%となり、今熱いのは「Here4U」というアンドロイドで構成されたボーイズバンド(「キモイ」と言う人もいる)。現実のボーイズバンドへの当てつけか?とも思ってしまう話。そういえばディズニーアニメ「怪奇ゾーングラビティフォールズ」でも、ハンサムボーイズバンドが実は全員クローンだった、とかなかなかブラックなネタがあったなぁ。
でも現に今はボカロや二次元キャラのライブもあるし、ありえない未来ではないかも。
●いたるところに物乞いの姿
「アンドロイドを禁止せよ、アンドロイドが国を滅ぼす」、「アンドロイドが仕事を奪った」と掲げる人々があちこちにいます。街を歩いていると幾たびも金銭を乞う声が聞こえてきます。
●アンドロイドお断りの店舗
映画館、高級そうな靴屋、飲食店、本屋など、いたるところに「アンドロイドお断り」の表示が。お遣い先のベリーニペイントは例外です。
ちなみにこのEM400型アンドロイド(以下「ジェリー」と言います)は、もともと遊園地スタッフとして開発されたのですが、その人当たりの良さから接客業にも登用されるようになったそうです(ボーナスコンテンツのギャラリーより)。
↑アンドロイドが店番をするホットドッグのワゴン。さっきの人間の店主がマーカスにキツい物言いをしたり小突いた理由が、ここにもありそうです。
●アンドロイド排斥デモ
一周目ではデモにまったく気づかずスルーして帰ったうちのマーカス。
気づいたとしても、厄介ごとに巻き込まれそうだと察知して、敢えて遠回りした人もいるのではないでしょうか。デモ隊の目の前をマーカスが通り過ぎると案の定絡まれます。
小突かれ押し倒されると、警邏中の警察官が割って入って止めてくれます。一応、アンドロイドに危害を加えると罰金が科せられるようですが、おそらく誰も見ていないところで憂さ晴らしをする人間はいるでしょう。
デモ隊の一人は警察官に向かって「アンドロイドに警察の仕事を取られてもまだそんなことができるか」と吐き捨てるように言います。後のチャプターでもわかるのですが、警察業務にもアンドロイドは投入されています(ボーナスのギャラリーにも情報が載っています)。
バスに乗り込むマーカス。バスのなかには「アンドロイド区画」と「人間用のスペース」があります。
これを初めて見た時、アパルトヘイトを思い出したのは私だけでしょうか。
歴史の知識としては知っているけど、擬似的とはいえ自分が体験すると、胃袋を握りこまれるような不愉快な感情が芽生えました。
いろいろあったけど、品物も壊されることなく帰路につくマーカス。随所で何かと考えさせられるチャプターでした。
※余談
公園でアンドロイドに抱きついていた女の子ですが、おそらくオープニングでカーラの目の前に立っていた「ゾーイ」だと思われます。もしくは服が同じなだけの別人かもしれませんが。
Ch.3 あらたな我が家
ここでは、トッドの家とカーラの表情に注目していきます。
●デトロイト郊外カムデン地区
トッドの家はデトロイト郊外のカムデン地区にあります。決して、小ぎれいとは言えない外観です。
高速道路やビルなど、いたるところで建設ラッシュ。
一方で、トッドの家と同じ並びにある空き家は壁に落書きされていたり、火事で焼けてしまっていたりと、決して環境がいいとは言えなさそう(実際デトロイトは今も治安が良くないとのこと)。デトロイトのような大きい都市では、メトロポリス(大都会、地理的にも経済的にも都市の中心である)のすぐ外側にある郊外は貧困層の住むエリアと最近知ったのですが、ゲーム内でも忠実に再現されているということでしょうか。
●トッド・ウィリアムズの家
突撃!隣のばんごはん!
①台所周辺
帰宅早々、家事を指示されるカーラ。ここでは、ゴミ集めの他に任意で掃除、洗濯もできます。まずはとんでもない量の洗い物をこなすぜ。
食洗器が故障しているので手洗いするカーラ。ここでの表情に注目。
この時は無表情ですが、皿洗い中アリスがやってきて、カーラに気づかれるとすぐどこかに行ってしまいます。
作業に戻るカーラ。動画で見るとよくわかるのですが、先ほどとは違い、やさしく微笑んでいます。アリスに対して直接微笑んでいるのではなく、食器を洗いながら一人微笑んでいるのです。アンドロイドは人に接するとき、笑顔を向けたりしますが、この時のカーラは誰にでもなく、一人で微笑んでいる。つまり、この時点でカーラは変異体になる要素を持っていたのでは?
すると皿洗いの途中で、トッドからビールを出すよう言われる(おめーが取ってこいや!という選択肢は流石に出てこない)。
冷蔵庫のホワイトボードには買い物リスト「牛乳、チーズ、ポテト」の文字が。アンドロイドの書いた字ではなさそうです。それ以外は判読できませんが、明らかに野菜が足りてなさそう(野菜室もなさそうだし)。余談ですが私はよその家に遊びに行ったとき、人様の冷蔵庫を見るのが好きです。自分が使ったことない調味料とか見つけるとテンション上がる。あとその人の好みとか生活の雰囲気が一番表れるところだと思うんですよね。
②庭とランドリー周辺
庭はこんな様子。季節のせいもあるかもしれませんが、それにしても草は伸びっぱなし、ベンチなども放置され、木の枝は伸び放題と、だいぶ使われていなさそう。アメリカの家って週末は庭でバーベキューやってるイメージがありますが、全くそんな気配はなし。余談ですが、カーラは直立状態で放置すると、腕を後ろに組みます。マーカスやコナーはしません。
ちなみに玄関先もこんな様子。トッドの風貌からして、家の手入れにまめなほうではなさそうだけど。
庭には洗濯物が。これは二周目で気づいたのですが、どうもアリスの服がないような…。
アイロン台に放置された衣類を見ても、子供服の類はないように思えます。
洗濯しようとすると、洗剤の中からレッドアイスを発見するイベントが。
トッドの様子を観察すると、赤い煙を吐き出しています。子供のいる横でヤクをキメ
るとはとんでもない野郎。「これだから女ってのは」などと、独り言をつぶやいています。逃げた奥さんのことかな。
③リビング
テレビの前のテーブル。酒瓶、ピザの箱、手前にはレッドアイスと吸引道具…。
他の場所を見ても、テイクアウトのフードの空き箱と酒類のゴミしかない家。ちなみにテレビの前に立ちふさがると怒鳴られるイベントが発生。
二人分の食事の跡。アリスも食べている様子ではありますが…。
玄関には送り状、クレジットカードの申請書、銀行口座の引落不能の通知など。アウト臭しかしない。
④トッドの部屋
アイスホッケーチームのユニフォームやエレキギターなど、男性っぽい部屋の一方で…
出ました抗うつ剤。
スルーして片付けようとしたら割と雑なところに銃がしまってある…。
枕元にポテチ、足元に空の酒瓶、どうしようもないな。
一周目にこれにピンときた人は一体どれだけいるのか。後ほどわかりますが、これは子供型アンドロイド、つまりアリスのカタログでした。
カーラはおそらくこの時点で、アリスがアンドロイドだと気づいていました。プレイヤーにはかなりわかりにくくしてありますが、家の中をよく見ると、先ほどの洗濯物を含め不自然なところが発見できます。
⑤浴室
バスタブの側面は汚れているし、これまたお世辞にもきれいとは言えない浴室。
それよりも気になるところが。
洗面台の周りをよくみると、歯ブラシが一本しかない。
これにはやられたぜ。アリスの身長からして、鏡の左の棚に入っているとも思えない。そしてアリスは髪が長いのに、洗面台にヘアブラシがないのも不自然。男親だから、あまり女の子の身だしなみに関心がないのか、洗面台に自分の物以外を置かせないのか、それともアリスの部屋にドレッサーがあるのかとも思いましたが…。
⑥アリスの部屋
二分で掃除を終わらせるカーラ。有能すぎる。
前回考察したエマの部屋とは違って、細かいおもちゃが散らばっていたり、どことなくほったらかしにされているイメージ。壁にポスターとか、年頃の子供が好きそうなアイテムもない。
アリスはテントの中がお気に入りのようですが、どちらかというと安心するためにいる印象。子供はこういったテントの中が落ち着くと言いますが、アリスに関しては身を守っているようにも見えます。うーん、しかしドレッサーらしきものはない。
ここでアリスとの好感度が上がると、宝箱のカギがもらえます。
子供らしい宝箱の中身に思わず笑みがこぼれるカーラ。ここでも自発的な微笑みをしています。しかし本番はここから。
左下がアリスのようですが、髪が金色。一周目の時は、髪の色が変わったのかなとも思ったのですが、こんなところに手掛かりがあったとは。
子供の描く絵はストレートに自身の心理を映し出すと聞いたことがあります。この絵から読み取れるとしたら、アリスの髪は黒であること、また父親もアリスも笑っていないこと。
極めつけは、カーラがブルーブラッドを流して横たわっており、アリスがそれを見て泣いている絵。カーラが初期化される前、何があったかはもう予想がつくはず。
順番が前後しますが、アリスが頭から赤い血を流して泣いている絵。初めて見たときは、トッドから暴力を受けているという予想が立ちますが、アリスがアンドロイドであると知った後では、少し奇妙な気も。彼女が怪我をして流すとしたらブルーブラッド(=シリウム)ですが、これが意味するところは…?アリスは当初、自分がアンドロイドだと自覚がなかったのかも?(深読みしすぎな気もする)
そうこうしていると、一階でトッドがアリスに怒鳴っています。
内容を聞くと、どうやらトッドの奥さんは彼に愛想をつかし、ずいぶん前に出て行ったようです。ボーナスコンテンツのトッドの情報からもわかるのですが、彼はタクシーの運転手をしていたものの、自動車の自動運転化(これもアンドロイドに恨みが募った原因)が進み失職、その後警備員やいろんな仕事を転々としましたが、奥さんが会計士と関係をもち、そのまま出て行ったとのこと。そらそうやろ。一周目にこのシーンを見た時は、子どもを置いて出ていくって余程愛情がなかったんだろうか、などと思ってたんですが。
レッドアイスのせいか、抗うつ剤のせいか、トッドはことあるごとにアリスに当たり散らしているようです。カーラが見ていることに気づき、すがりつくような目で訴えるアリス。
その瞬間映し出されたカーラの顔は無表情でなく、戸惑いや困惑が混じっている。
コナーやマーカスは無表情だっただけに「おや」と思わされましたが、ここでこのチャプターは終了します。
ようやく主人公三人の導入パートが終わったところで、今回はここまで。
バイなら!